神様になった金森公の愛馬
乗鞍岳山麓で育ち、体格・資質ともに優れた野生馬「山桜」。
しなやかな栗毛が特長で、まるで飛ぶ鳥のように山野や泉池の間を走る姿は、当時の人々の目を驚かせ、やがて高山城主 金森頼直公の愛馬になりました。
山桜は明暦三年(1657年)の江戸三大大火のひとつであり日本史上最大の火災、江戸の大火(振袖火事)の際に、猛火に包まれた江戸城から主君、さらにはその従者三人も従え、幅が広く規模の大きい外堀を飛び越え、勇敢に助けたと伝えられています。
しなやかな栗毛が特長で、まるで飛ぶ鳥のように山野や泉池の間を走る姿は、当時の人々の目を驚かせ、やがて高山城主 金森頼直公の愛馬になりました。
山桜は明暦三年(1657年)の江戸三大大火のひとつであり日本史上最大の火災、江戸の大火(振袖火事)の際に、猛火に包まれた江戸城から主君、さらにはその従者三人も従え、幅が広く規模の大きい外堀を飛び越え、勇敢に助けたと伝えられています。
山桜が育ったと言われる乗鞍岳に抱かれる丹生川には、神馬橋という橋がかかっています。
この付近の村には古い時代から駿馬(優れた馬)が多くおり、朝廷や武将に献上される際、村人が橋を渡して送り出したことに因んでこの名前が名付けられました。
この付近の村には古い時代から駿馬(優れた馬)が多くおり、朝廷や武将に献上される際、村人が橋を渡して送り出したことに因んでこの名前が名付けられました。
また、山桜が晩年を過ごした馬屋は高山市本町2丁目にあり、現在はその地を山桜神社としています。
山桜神社では、山桜の頭骨をご神体にし、通称馬頭尊として崇め、今日まで至っています。
山桜の骨は大変大きく、額の骨の長さだけでも二尺五寸(約76cm)以上あり、体格も立派な名馬であったことがわかっています。
山桜神社では、山桜の頭骨をご神体にし、通称馬頭尊として崇め、今日まで至っています。
山桜の骨は大変大きく、額の骨の長さだけでも二尺五寸(約76cm)以上あり、体格も立派な名馬であったことがわかっています。
今では夏の風物詩として毎年8月に絵馬市が開催され、馬頭様相場で1千円を1千万両と呼ぶ景気のいい神事として、現代も商売繁盛の神様として崇められています。