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奥飛騨温泉郷

2022/12/23 更新

標高3000m級の山々に囲まれた、雄大なスケールの温泉郷。露天風呂数は日本一!

標高3000m級の山々に囲まれた、雄大なスケールの温泉郷

3,000m級の北アルプスの懐に抱かれた平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高、5つの温泉地を総称して「奥飛騨温泉郷」と呼びます。
季節によっては新雪の白と紅葉の赤や黄、山麓の緑の三段染めを堪能できる自然豊かなエリア。
山里ならではの四季折々の風情と、湯量豊富な天然温泉を利用した日本一の露天風呂の数を誇り、多くの温泉好きの人たちから愛され、昔から多くの人が湯治に訪れた歴史ある温泉郷です。

奥飛騨温泉郷の温泉は、現在も活動を続けている焼岳火山を熱源としていると考えられており、いずれも高温の温泉が湧出しているのが特長。
なんと、平湯温泉からは100℃を越える源泉が湧出しているほど。
新穂高温泉や平湯温泉の一部の単純硫黄泉では、岐阜県内ではめずらしい白濁したものもあるのだとか。

奥飛騨の中で最も古く歴史のある平湯温泉は、江戸時代末期に飛騨について書かれた「飛州志」の中に「平湯温泉記」として登場し「中世の世、武田信玄が飛騨に攻め入ったとき、兵が毒霧にやられて動けなくなってしまいました。
そんな中、老いた白猿が温泉で傷を癒すのを見て同じ様に試したところ、すっかり元気を取り戻しました。これ以来、様々な病を持った人が多くの人が訪ねるようになりました。」と書かれています。
歴史に思いを馳せながら、湯に浸るとまた少し違った気持ちになれる、そんな場所です。
 

▲平湯民俗館にある無人の露天風呂「平湯の湯」。秘境情緒あふれにごり湯が特長。
寸志で利用できる日帰り入浴施設もあり、茶褐色の湯が特徴のぬくとまり湯(温まる湯という意味)で、よく身体が温まる湯として多くの人々が訪れます。

また、平湯温泉では温泉の湧出口付近に「バイオマット(微生物皮膜)」が生成されることもあります。
油が浮いているように見えますが、これは正真正銘の天然の温泉ならではの証。
湯上り後は合掌造りの畳の上でゆっくり過ごすことができるのも嬉しいところです。

奥飛騨温泉郷の最も歴史的な地域である平湯温泉にある露天温泉リゾート。
男湯7、女湯9の計16もの湯船があり、それぞれ濁り方や温度が異なります。
湯めぐりが出来るので、好みの湯船を見つけるなどの楽しみ方が出来るのは、平湯温泉ならでは。

▲毎分7500リットルもの総湧出量を誇る平湯温泉。全てが源泉かけ流しで、湯そのものの違いを感じることができます。

▲大胆な梁がめぐらされた吹き抜けの大浴場。30人ほどは余裕に入れる広々とした造りになっています。

原生林に16もの露天風呂が点在しているので、自然を間近に感じながら癒しの時間が過ごせるのも魅力的。
脱衣所なども整備され、施設内には飛騨牛料理や麺料理を楽しめるレストランも併設しています。
バスターミナルからも近いので、車がない方でも楽しめます。

▲中尾高原「足洗いの湯」5月
蒲田川の河原にある栃尾温泉 荒神の湯。
共同露天風呂で入場料は志で入浴できます。無色透明のお湯ですが、黄金色の湯の花が大量に舞っており、目の前に広がる広大な山の景色と相まって風情たっぷり。
雄大な山々に抱かれながら、大自然をひしひしと感じることができます。

▲栃尾温泉 荒神の湯

▲県道沿いの公園にある栃尾温泉内の足湯は、旅の一休みにもってこい。
夏には足湯に浸かりながら「蛍観賞」が楽しめます。

100を超える源泉がある「奥飛騨温泉郷」は、温泉地ごとに泉質や効能、温度のほか、透明、茶褐色、緑褐色、白濁といった違いを楽しめます。
同じ温泉内に違う泉質の湯が整備されているところもあり、天然温泉の宝庫として人気です。

雪深い奥飛騨では、雪見風呂を堪能出来る期間が長いのも魅力のひとつ。
研ぎ澄まされたしんとした空気の中、朝日を浴びて輝く雪や、満点の星を眺めながら浸る温泉は格別です。

全国屈指の湯量を誇り、豊富な湯量を利用した風光明媚な露天風呂が多いことで知られる「奥飛騨温泉郷」。
秘湯的な温泉地や、賑やかなバリエーション溢れる温泉地など、様々な楽しみ方が出来るのが魅力です。
また、それぞれの個性的な露天風呂は、湯めぐりの醍醐味を感じさせてくれます。

近隣には新穂高ロープウェイや上高地、乗鞍スカイラインなどの山岳景勝地があるので、観光やトレッキングも兼ねて訪れたい場所。
是非お気に入りの湯を探しに、訪れてみてはいかがでしょうか。

ACCESS INFORMATION

住所 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷村上1689−3

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