FOOD

飛騨野菜

2022/12/23 更新

昔からここにあるもの。新しいもの。他では食べることできない、飛騨の空と土と人の営みが作った野菜の味。


岐阜県の北部に位置し、乗鞍岳などの北アルプスや御岳、白山連峰などの高い山々に囲まれている飛騨高山。
観光地以外はのどかな田園風景が広がり、車を少し走らせると畑や田んぼ、そして深い森が広がっています。
全体的に冷涼な気候が特徴であり、冬は積雪が多いため年間平均気温が10.6℃と低く、1日の寒暖差は年間10℃前後と大きめ。昼夜の寒暖差が大きいと野菜本来の甘みが強くなり、ぎゅっと凝縮された野菜本来の旨味が引き出されておいしくなります。
また低い気温の中、野菜自身が凍らないように糖分を溜め込むことで、より甘く美味しい野菜になるのです。
飛騨地方では、昼夜の寒暖差と北アルプスから流れるミネラルたっぷりの雪解け水の恩恵をうけ、多くの作物が作られています。

ミネラル豊富な土壌で育つ、栄養満点な飛騨野菜

飛騨野菜には数多くの種類があり、それぞれに特徴があります。

【飛騨トマト】収穫時期7月〜11月
7月〜11月まで出荷されている夏秋トマト。
昼夜の気温差と適度な雨により、糖度が高く締まった果肉が特長です。

【ほうれん草】収穫時期3月〜12月
暑さに弱く、夏につくるのが難しいほうれんそう。
夏でも夜間の気温が低い飛騨地域のほうれん草は、昼夜の寒暖差により葉肉が厚く、えぐみが少ないのが特長。
全国でも数少ない夏ほうれんそうの産地です。

【飛騨一本太ねぎ】収穫時期11月〜12月
霜にあたることで一段と柔らかくなり、粘り気や甘みが増す飛騨一本太ねぎ。
白根、葉ともに柔らかく、鍋物や朴葉味噌にも使われます。

【宿儺かぼちゃ】収穫時期8月〜10月
丹生川地域、乗鞍山麓の湧水が育む肥沃な大地のもとで栽培されており、糖度が高いのが特長。
ほくほくとした食感のへちまのような細長い形をしたかぼちゃです。

【飛騨紅(べに)かぶ】収穫時期10月〜11月
朝晩の気温が下がる9月に種が蒔かれるため、昼夜の寒暖差によって甘みの増した美味しい紅かぶが育ちます。
主に赤かぶ漬けや漬物ステーキに利用されます。

【秋縞ささげ】収穫時期7月下旬〜10月
秋の収穫時期になると紫色の美しい縞模様がさやの表面に現れることから「秋・縞・ささげ」と呼ばれています。

【飛騨りんご】収穫時期9月〜11月
寒暖差によって、酸味が少なく甘さが強くなるのが特長。
飛騨りんごは秋の代表果物として、地元消費が定着しています。

【飛騨もも】収穫時期7月〜11月
酸味が少なく、芳醇・多汁で上品な甘さの「白鳳もも(8月初旬~中旬)」、飛騨おとめ(8月中旬~下旬)は、岐阜県オリジナル品種。きれいな丸の形が特徴で、糖度が高く非常に口当たりが良い桃です。

飛騨地域は東西南北どの都市圏にも比較的近く、作物を早く届けられるのが特徴。
おいしさの理由のひとつである鮮度の良さは、産地が近いからこそ実現できる重要なポイント。

現地では旬の採れたて野菜やくだものを朝市や道の駅・スーパーなどで購入できますよ。
現地に行った際は、旬の飛騨野菜を手に入れて、自然の恵みを感じてみてはいかがでしょうか。