CULTURE

高山祭屋台会館

2022/12/23 更新

いつでも見られる高山祭。飛騨の匠のエネルギーを見せつけられる国指定重要有形民俗文化財のショーケース。

一年中楽しめる高山祭

飛騨高山の大イベントといえば、春と秋の年2回行われる高山祭。
その見所である豪華絢爛な祭屋台を常設展示しているのが「高山祭屋台会館」です。
全国でも珍しい本物の祭屋台を見に「高山祭屋台会館」へ訪れました。
▲高山祭屋台会館のある桜山八幡宮。秋の高山祭が行われる神社です。

入場券を購入して進むと、音声ガイドの貸し出しもあります。
希望をすれば巫女さんによる案内・説明もお願いできるのが嬉しいところ。

高山祭屋台会館のコンセプトは「保存展示」。
保存されている屋台はどれも2〜3百年もの月日が経過していることに驚きます。
通常屋台が保管されている屋台蔵は、白壁の土蔵で背の高い屋台がそのまま入る大きなもの。
祭りの日以外は屋台蔵に入れているのはもったいないということから、貴重な文化遺産としてここ「高山祭屋台会館」で展示されています。

ここでは湿度・温度が徹底的に管理されるなど、保存状態をよく保つために多くの工夫が施されています。
本格的な施設を整えながら本物の祭屋台を一年中展示し、多くの人々に高山祭の歴史やポイントをわかりやすく知ってもらうことで、その魅力を伝える役割を果たしているのです。

▲絢爛豪華な屋台は想像していた以上に大きく、見応えがあります。
高山祭は日本三大美祭といわれ、動く陽明門とも称される絢爛豪華な「祭屋台」が春・秋合わせて23台揃えられます。
伝統の衣装を身にまとった総勢数百名におよぶ祭行列が町を練り歩く姿は、高山の揺るぎない誇り。
その様子はまるで夢のような煌びやかさです。
高山祭屋台会館では年2回ある高山祭のうち、秋の八幡祭に使用される11台の屋台を年3回のローテーションで4台展示しています。

飛騨の匠の長い伝統で培われた技術を集約した屋台(国指定重要有形文化財)を間近で見られるのはここだけ。
屋台が出入りする扉の大さにもおどろきます。

春と秋の1回ずつしかない祭ではまじまじと屋台を見ることはかないませんが、ここでは近くでゆっくりと匠の技術を感じることができます。

屋台の展示以外にも、祭の様子が映像で見られるシアタールームや、祭りの文献や道具が展示されている資料室などもありました。
実際の高山祭にきたくなること間違いなしの高山祭屋台会館。
観光の目的のひとつとして、訪れてみてはいかがでしょうか。

ACCESS INFORMATION

住所 岐阜県高山市桜町178

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