EXPERIENCE

東山遊歩道

2022/12/23 更新

昔ながらの小径は京をこよなく愛した長近が作った、もうひとつ京都東山の面影。

奥深いもう一つの高山 東山寺町

多くの人々で賑わいを見せる「さんまち通り」から少し外れた東側の山裾に「東山遊歩道」はあります。
約5.5km続く遊歩道には、由緒ある寺院や神社が道沿いに数多く点在しており、その道を巡ることを「東山遊歩道めぐり」と言います。
のんびりと歩いても2~3時間ほどで巡ることができるので、静かな観光がしたい方にはもってこいのエリア。
歩きやすい靴に履き替えて、のんびりと歴史を感じてみてはいかがでしょう。

代高山城主の金森長近が城下町の整備に伴い、町の東側の高台に寺院を建立したこと。
こよなく愛した京都の東山寺町を倣って、周辺にあった寺院を移築させて東山町ができました。
徒歩だからこそ行ける細い路地や、抜け道のような遊歩道には県・市指定の文化財が並んでおり、全部で16の日本寺院を回ることができます。

歴史ある寺社が多く、それぞれの由緒などを知りながら散策すれば、この高山の地の新たな魅力に気づくことが出来ますよ。

遊歩道の始まりである「雲龍寺」は、本能寺の変で戦死した金森長近の長男・長則を弔う菩提寺。
鐘楼門は高山城にあった黄雲閣を移築したもの。凛として佇む姿は威厳に満ちており、見応えがあります。
そのほか、山岡鉄舟が幼少期を高山で過ごした際に禅学を納めたとされる「宗猷寺」や、ずっしりとした山門に飛騨地方最古と言われる鐘楼のある「大雄寺」、金森長近の菩提寺である「素玄寺」では、当時の武家文化がよく反映された高山市の名勝に指定されている上品な池泉鑑賞式庭園が楽しめるなど、隠れたみどころがたくさん。

ゆっくりと歩きながら巡るからこそ感じられる魅力がたくさんつまった「東山遊歩道」。
道中の景色では、風情ある民家と寺院らが調和し、古い街並とはまた一味ちがった趣が感じられる景色が楽しめます。
四季折々の情景もそれぞれの魅力があり、暑い夏の日でも木陰は涼しく、森林浴にもってこい。
秋は色鮮やかに染まる紅葉を楽しみながら散策もでき、一方で雪が降ると一面の白銀の世界の中、静寂が訪れます。
高山に訪れた際は少し時間に余裕をもって、のんびりと散策してみてはいかがでしょうか。

ACCESS INFORMATION

住所 岐阜県高山市東山町

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