FOOD

そば処 大黒屋

2023/10/30 更新

昼も夜も、高山市民の憩いの場。今日も女将さんが変わらない笑顔で迎えてくれます。

一番人気の天ぷらそば
高山の中心地から少し離れた場所にある「そば処大黒屋」は、地元民に親しまれるお蕎麦屋さんです。

どこか懐かしい雰囲気の店内

▲暖簾をくぐると、どこか懐かしい雰囲気の店内と、食欲をそそるいい香りが広がります。

一番人気の天ぷらそば

一番人気の天ぷらそばは、丼からはみ出るほろほろの天ぷら(かき揚げ)が乗った、ボリューム満点の一品。貝柱とえびの二種類があり、一口食べるとサクッとした食感と、素材の旨みが広がります。

かき揚げの下にある手打ち蕎麦は、古い町並みにある”手打ちそば恵比寿本店“に20年ほど務めた女将さんが打つ、蕎麦の風味豊かなしっかりとした歯応えのお蕎麦。
昔の恵比寿の味を受け継いだこだわりの出汁は、濃いめで蕎麦との相性もばつぐん。
その日の気温・湿度に合わせた調整を長年の勘で行う、職人技の結晶ともいえるお蕎麦です。

蕎麦をゆでる女将さん

▲常連さんたちが来店したら、それぞれの好みに合わせて調整して出しているそう。

「恵比寿」に対して、「大黒」

▲「恵比寿」に対して、「大黒」。どちらも食に関係の深い神様なんだそう。
とろりとした蕎麦湯は、茹でた蕎麦湯をそのまま提供するのではなく、別で作るのが大黒屋の流儀。
そのまま飲むのはもちろん、出汁を足して飲むとお腹もこころもいっぱいに。
香り豊かな蕎麦湯を楽しみにして、お店を訪れるお客さんもいるほど魅力的な味わいです。

こだわりの蕎麦湯

▲蕎麦以外のメニューを頼んだお客さんでも楽しめる、こだわりの蕎麦湯

女将さん

昭和63年に開店して以来、自ら蕎麦をうち、蕎麦を茹で、お客さんを迎え続ける女将さんは、高山の町の人たちを自分の家族のように見守る、地域のお母さん的存在。
小さい頃から来ていた子供も、今では父親・母親になり子供を連れて来店し、町に住むみんなが家族のような感覚なのだそう。

そば処大黒屋

80歳にしてようやくそば打ちを息子さんに譲ったものの、元気でいる限りはお店に立ち続けるという女将さん。息子さんが受け継ぎ、新しい大黒屋になっていく中、常連さんに混じって蕎麦に舌鼓を打ちながら、女将さんとの掛け合いを楽しんでみてはいかがでしょう。