EXPERIENCE

乗鞍山麓 五色ヶ原の森

2022/12/23 更新

広大な森林地帯をガイドとともにトレッキング。日本の自然の美しさにちょっと言葉をなくすネイチャーツアー。

神秘的な大自然が広がる珠玉の森

「五色ヶ原の森」は、日本百名山の一つ、乗鞍岳の山麓に位置する森で、日本の屋根と言われる飛騨山脈(北アルプス)の最南端に位置しています。

乗鞍岳は日本で19番目に標高が高く、その高さは3026mほど。
麓から見た山が馬の鞍に似ていることから、乗鞍岳と名付けられました。
活発な火山活動により現在の形に形成され、8つの平原と7つの湖(カルデラ火口湖を含む)があり、森の広さは約東京ドーム638個分と広大な広さであることが伺えます。

「五色ヶ原の森」もまた、中部山岳国立公園の南端にある約3,000ヘクタールの大きな森です。
周辺には「奥飛騨クマ牧場」や「飛騨大鍾乳洞」などがあり、高山駅からは車で約45分ほどでコースの入り口に到着します。
手つかずの自然が守られており、「日本最後の中間山地地帯の貴重な自然景観」とも称され、希少な山野草、雄大な渓流、そして様々な生きものたちの息づかい、それを包み込む四季折々の豊かな森の表情を感じることができる神秘的な森です。

五色ヶ原の全エリアはガイド同行の入山が義務付けられた特別な山域。
毎年開山の時期も決まっているので、訪れる際は事前予約を忘れずに。

わたしたちがこの森を訪れたのは夏。
陽の当たる場所では真夏の暑さを感じましたが、滝に向かう途中でふと空気が変わる瞬間があり、やがて目の前には滝が。
まさに天然のクーラーのような涼しくも爽やかな空気が心地よく、標高1400mのエリアだからこそ味わえる夏の五色ヶ原の森の魅力を肌で感じることができました。

数ある滝の中でも印象的な姿の「布引の滝」。
伏流水(水がしみ込みやすい土地を川が流れる際に、水が地中にもぐりこんで流れること)によって水量が安定しているため、色鮮やかな苔に覆われた無数の岩の間を水が絶え間なく白く流れ落ちる様子が特徴。

▲岩の連なりが人のようにみえることから「小仏滝」とも呼ばれていたそう。

▲森を歩いていると、ところどころに水が流れる場所が。もちろん飲むことができます。
ミネラル豊富な自然の恵みは、歩いたからだに染み渡り、とってもおいしい。

▲豪快に流れる水しぶきが堪能できる、落差58mの久手御越滝。
「五色ヶ原の森」は、古くから信仰の山として知られ、限られた地域住民のみが訪れる知る人ぞ知る森。
四季折々の魅力が満載で、一度足を踏み入れたら何度でも訪れたくなる、自然の営みや生態系の魅力生態系の多様性を感じられる雄大なスポットです。

近くには平湯温泉もあるので、トレッキングで汗をかいたら温泉で流すというのもいいかもしれません。
ぜひ神秘的な大自然を感じてみてはいかがでしょう。


※令和2年7月の豪雨により、立ち入りができない場所があります。(2021年11月現在)最新の情報は乗鞍山麓 五色ヶ原の森案内センター(https://goshikinomori.com/)にてご確認くださるようお願いいたします。

ACCESS INFORMATION

住所 岐阜県高山市丹生川町久手471−3

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